フシギドウ「STYLE」さん


「ダメ出し道場」は、おちゃのこネット(https://www.ocnk.net/)に出店されている店舗様向けに配信されているメールマガジンの1コーナで弊社が担当しており、こちらの掲載に関しては、おちゃのこネット様の許可を得て掲載しております。

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【店舗名】STYLE
【URL】http://style.ocnk.net/
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【第一印象】
なんとなく「どんより」している。「暗い」とまでは行かないが「田舎のスーパーマーケットの照明」のような印象を受けます。
せっかくの外人モデルさんの画像も、何か、とってつけたような全然、自分のお店の物になっていない無理な背伸び感を受けます。
ファッションのお店としては大変重要な、品揃えや商品そのもの以前の印象の問題です。

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【スキル:制作・デザイン】
ホームページを制作したり、画像を加工したり、バナーを作ったりの基本スキルは必要最低限なスキルをお持ちだと思います。
しかしながら、「素人が頑張った感」の範囲でのスキルだと言わざるを得ません。

色の選び方、フォント(書体)の選び方、全体のバランスはセンスがあるとは言えないと思います。

ファッションのお店にとって、ページの「センスが無い」は商品もダサいのでは?と言う連想に繋がりかねません。

お店の基本デザインは、実店舗の外装・内装デザインと同様で素人が日曜大工でやってしまえばそれなりのお店にしかならないと言うことです。

おばちゃん相手の田舎の商店街のお店ならそれでも親近感があって良いのですが、表参道や心斎橋では店長の日曜大工デザインレベルのお店は成り立たないのと同様です。

一度、しっかりとしたプロ(ホームページデザインではなくネットショップデザインのプロ)に見てもらうことをオススメいたします。

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【スキル:商品画像】
「撮影」
効率や手間、コストの事情もあってマネキン・置き撮りがほとんどなのでしょうが、実際に商品を手にとって確認できない通信販売においては商品の印象は、写真にかかってきます。

試着して印象を確認出来ない以上、モデルさんの着用イメージで自分の着用を想像する事しかできないのです。

モデルさんの顔まで写す必要は無いですが、やはり出来れば実際に人間のモデルさんが着用した画像を使う方が、ぐっと購入の転換率(コンバージョンレート)が高まるものです。

ズバリ商品写真に手を抜く店はそれなりにしか売れないのです。

「画像加工」
商品の背景がどんよりグレーになっている画像が多く、それが沢山並んでいるためにお店全体の印象が「どんより」に見えている。

商品画像を背景白ヌキに加工されるだけでもグッとお店全体の印象は明るくなるはずです。但し、白い商品は黒や紺色背景で。

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【スキル:商品の見せ方】
ズバリ、「商品が遠い」です。

ネットショップにおいて商品写真の距離感は一般的に下記3段階が必要です。

1)サムネイル画像→3~5m先。店の外や通路ごしに商品を見ている感覚

2)商品ページ画像→50cm~70cm商品棚の前まで近づいて見ている感覚

3)商品詳細画像→目の前30cm~10cmでじっくり手にとって見る感覚

STYLEさんではほとんどが2)どまりです。
商品棚の前に立って見ただけで、「よしこれ買おう!」と思えるお客様はその商品を元々良く知っているか、よほど失敗を恐れず裕福なチャレンジャーだけですね。

アクセサリーなどは下記距離感まで必要な場合もあります。

4)拡大画像→10cm未満の虫眼鏡でじっくり細部を見る感覚

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【スキル:コピー・キャプション・説明文】

ズバリ、怠慢!お客様が来店しているのにほったらかしで接客していないに等しいです!もったいない!

例)http://style.ocnk.net/product/6484
のヒョウ柄バッグ

せっかく10カットもの写真を撮影されているのに、ただ並べてあるだけで、お客様に個々の写真のどこを見ていただきたいのか?
商品のどの部分に注目していただきたいのか?さっぱりわかりません。

実店舗に来店されたお客様に無言で商品を見せているのと同じです。
お客様をほったらかしにしている店員状態です!

例えば、実店舗ではこんな接客トークをしませんか?

「今期もヒョウ柄はおしゃれフリーク必携のアイテムですよ!」
「普段使いには使い勝手の良いサイズなんですよ!」
「ソフトなハラコレザーの質感が触っても心地良いですよ!」
「MADEINITALYの文字が満足感をくすぐりますよね!」

写真1つ1つにこのような言葉(キャプション)を添えてみると見ているお客様の印象がぐっと変りますよ!

写真キャプションは言うなれば店舗での接客トークなのです!

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【総評】
その他、まだまだ「ダメ出し」ポイントはあるのですが長くなりすぎるので今回はこの辺で。

よく、女性は「理屈より感性で生きている右脳型」が多いと言われます。

実際に男性のようにスペック(仕様・機能)よりもデザインや全体のインプレッション(印象、他人の目線)を優先する傾向が強いのです。

つまり、女性相手のお店は、スペックよりもインプレッションについての情報を優先してアピールするべきだと言う事をヒントに第一回「ダメ出し!道場」を終わります。

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【採点】60点!

改善の余地が山ほど有り!でも、逆に、やればどんどん効果が出る期待大のお店!リニューアルをプロに相談すべし!

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