通販腕時計のFornitoreさん


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【店舗名】 ~通販腕時計のFornitore~
【URL】 http://fornitore.ocnk.net/
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【第一印象】

パッと見、いわゆるオンラインショップのHowTo本に出てくるような、見た目の「イロハ」(基本要素)は良く勉強されており、すっきりしてデザインも写真も見栄えの良いお店です。品揃えも豊富で一見、腕時計の専門店として問題なさそうに見えます…

しかし、これはあくまで第一印象までの話。

人間で言えば、遠目に10m離れて、姿だけ見かけているような状態。
電車の中でカッコイイ男性を見かけた、街でキレイな女性とすれ違った場合、もちろんルックスの悪い人より、容姿端麗な方が印象は良いに決まっています。

でも、話かけたり、話かけられたり、いざ会話が始まると、中身が伴わなければ、その相手の印象はどうなるでしょうか?

いざ喋ると、知性が低く、下品で話も面白くなく、魅力に乏しいばかりか、何か怪しくて、仕事や名前や正体も不明な人だったらどうですか?

すっかりガッカリするでしょうし、ましてお付き合いしたいな、なんて気持ちは一気に失せてしまいませんか?

いや、それでもいい、中身よりルックス重視!見た目が良ければどんなバカでも悪人でもおつきあいしたい!って言う方ももちろんいらっしゃるかも知れませんので…一概には言えませんが…(^^;)

しょっぱなから、遠回りに厳し~い事を書きましたが…

貴店は、私からは正直そんなお店(見た目はいいけど中身が薄い)に見えます。
【本当にプロShop、専門店か?】

見た目は一流店と同様の作りだが、写真の撮り方や詳細写真の少なさ、その割りに品揃えの豊富さは、でも法人格でも無い個人ショップ…いわゆる無在庫の委託販売型店舗だと一目でわかります。

いかにも自動販売機的で、商品は有名メーカー品ばかり、品番や商品名で検索して、複数店舗を比較し最も安くてそこそこ信用できそうなお店で買う商材。

でも実はそれほど、業界で最先端のニーズのある捜している人が多い商材でも無い…(商品の魅力はそれほどでも無い)

もしも、貴店がネットで最安値、最短納期が出来るお店ならば、売り上げはそれなりなものになるでしょう。でもそれが無理なら、たまたま検索意欲、比較意欲の薄いお客様が運良く見つけてくれた時に、ポロリポロリと売れる程度のお店から脱却は難しいでしょう。

「無在庫の委託販売型店舗」 の商売とは、そんなものです。

言い換えれば、現物をほとんど見たことも無いのにホームページ制作スキルやオンラインショップの知識だけでプロっぽく見せている本当の専門店では無い「専門店もどきショップ」での成功は、かなり虫の良い話だと言えるのです。

誤解を恐れずに申し上げれば、私はこう言う、アフィリエイトやドロップシッピングと言った、在庫も持たない、商品知識も薄いエセ・オンラインショップが大嫌いです。

在庫リスクも負わず、現物を見たことも無いのに専門店のふりをして素人より少し詳しい知識・情報と、ホームページデザインの小手先テクニックだけで、あわよくば儲けてやろうと言う考えは、「甘い」と言わざるを得ませんし、本気で、人生をかけて商売されてるプロの方々に失礼だと思うからです。(本当に激辛でスミマセン (>_<) )

でも誤解しないでください。だからオンラインショップをやめろ!と申し上げているのでは無いのです。

Fornitore の店長さんは、まだお若く、オンラインショップのご経験も短いと伺っています。逆に、この短期間でここまでのショップを作り上げる技量は平均をはるかに超えたすばらしいものです!

もし、あなたが本気で惚れ込んで、在庫リスクをかけてでも、多くのお客様に伝えて販売したい!と思える【商品】に出会い、副業的ではなく、本業として起業しても取り組まれる事ができれば、成功の確率は相当に高い物になると思います。
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【二つのM(Marketting & Marchandizing)売り方と何を売るか】

世の中には、マーケティング(Marketting = 売り方)の情報はまさに溢れています!

ネットで検索しても、本屋さんに行っても、どうすれば売れるか?いかに売るか?ネットで、リアルで、電話で、メールでDMで…HowTo情報は山ほど溢れかえっています。

しかし、肝心の「何を売るか?」「売る・売れるものをどう生みだすか?」「いかに仕入れるか?」「いかに商品企画するか?」に関しては非常に少ないですし、あっても個々の業種、品種、ジャンルに特化したノウハウで異業種では参考になりにくいのです。

例えば飲食店なら売れるレシピ!売れる和食、売れるフレンチ!なんて本もなかなか無いでしょうし、家具・インテリア業で「売れる家具の企画方法」「インテリア用品の仕入れ方」なんて情報もなかなか無いでしょう。

しかしながら、よーく考えてみてください!

人々は、フランス料理の修業をキチンとしたレストランでフレンチを食べたいし、インテリアコーディネートや収納に詳しいお店で家具を買いたいのです。時計に詳しい専門店で時計を買いたいのです。

でも、それこそが商売の本質ノウハウ、そう簡単にそれを教えてくれる本や店長さんは無いのです。地道に勉強し、商品企画をし、仕入先を回ってこそ「売れる何か=商材」は得られるのです。

そして、どんなに売り方が上手でも、売れる商材を持ってなければ商売は出来ないし、成功もありえないのです。

商売とは
「売るもの(Marchandizing)」と「売り方(Mariketting)」の二つのMが両輪となって初めてまっすぐ進む事が出来るのです。
高度経済成長期、言い換えれば戦後から1980年代バブルまでは日本はモノ作り、製造業中心の産業構造で、いいものさえ作っていれば(売り方は多少ヘタでも)売れると言われた時代でした。

しかしバブル以降、物余り(デフレ)時代になってからはいいモノでも、売り方がうまくないと売れない時代になって行ったのです。

しかし、それが行き過ぎて、現代は、悪いものでさえ、売り方や、宣伝の方法がうまい方が売れると言う「悲しい時代」になっているかと思います。(T_T)

でも、ようやく最近になって、粗悪で安かろう悪かろうな商品が溢れかえると、消費者もようやく「もうだまされないぞ!」多少高くても本質的に良いものを、信頼できる良い店で買う方が長い目では得をする!と言う事がわかって来たのでは無いでしょうか。

言い換えれば派手な「売り方(Mariketting)」だけの店がだんだんと淘汰され、「売るもの(Marchandizing)」と「売り方(Mariketting)」のバランスの良いお店が、生き残る時代になったと言えるのでは無いでしょうか?(特に日本国内では…)

それは単にMade in Japanの製造元が良ければ良いと言う事では無く、販売するお店も信頼でき、本物の知識やサービスのできる優良なお店が生き残って行くという事だと思います。

バブル崩壊~長期景気低迷を生き残った「老舗」(ブランド)が再び注目されているのもそんな理由からでは無いかと思います。しかしながら「老舗」では無いベンチャー企業も落胆しないでください!

信頼おける「ブランド」になるべく、誠意を持って本物を追求し提供していけば、貴店もいずれは「老舗」「ブランド」と呼ばれるショップになれる筈です!

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【総評】ネットショップとしてのスキルは十分ハイレベル店舗!
でも発想が安易で「商売」は未熟。商圏の有るリアル店なら競合も少ないが、ネットでは同じ品番、型番商品を扱う全てのお店がライバル店。

価格以外の差別化ポイントが無いと、最安値でも利益確保できる体質が無ければ生き残れない。

貴店で買う理由、貴店だから買う理由を作れるよう、商品とビジネスモデルを根本から見直さなかれば、お小遣い稼ぎのショップから脱却は出来ないと思います。

これは!と言う商材を見つけたら基本戦略から考えるためにいつでもご相談会にいらしてください!(^-^)

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【採点】25点!
副業の域を出ず、ビジネス、商売になっていないので…
かなり厳しい採点ですが、店長のスキルと将来性に期待を込めて!