「価格」について考える。【コーヒー1杯の値段】


「価格」について考える。【コーヒー1杯の値段】

皆さん、ご商売をされていて商品の価格設定には日々頭を悩ませていらっしゃるかと思います。

「売れないのは高いからかな~?」

「もっと安くしないと売れないんじゃないか?」

「ライバルより1円でも安くしないとダメ?」

これらのご質問はよくお受けします。

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でも、ふと身の回りのお店(世間)をよ~く見てください。

必ずしも日本一安い店だけが売れているのでしょうか?
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今日、外出先で 1杯 200円のコーヒーと 1杯 1000円のコーヒーを飲む機会がありました。 なんとその価格差5倍!

ご推察の通り1件は チェーン店のコーヒーショップです。
もう1件はある企業の社長さんが待ち合わせにご指定された一流ホテルの最上階にある喫茶サロンです。

前者はカウンターに並びメニューを見てオーダーし、キャッシュオン(現金払いと交換に)コーヒーを受け取り自分でトレイに載せて席を探し、ミルクや砂糖も自分で取って席まで持っていく。飲み終わったら返却口に返す。 全てがセルフサービスのお店ですね。

後者は店の入り口からキチンとしたユニフォーム姿で言葉遣いやマナーも教育の行き届いたホールスタッフがゆったりした座席まで案内してくれ、座る際には椅子まで引いてくれ、十分に広いテーブルとすわり心地の良いソファで、座席の間隔も隣の席の会話が聞こえない位ゆったりとした空間のお店。メニューも、食器も、質感の高い物が使われていました。

そんなの当然! と思われる方もいらっしゃるかも知れませんがでは、前者のチェーン店で1杯1000円のコーヒーをオーダーしますか?

つまり、お客さまは必ずしも「コーヒーそのもの」に1000円払っているわけではないと言う事です。その商品を楽しむプロセスや雰囲気ブランド力、サービスなどを含めた【価値】に1000円を払っているのです。

全ての業種、全ての商品でこの理論があてはまるわけではありませんがあなたの会社、お店で 5倍、10倍でも商品を売る【価値】を考えてみましょう!