「グループ買い」の流行に一言


常日頃、クライアントさまには「ショップのページ更新は細めに!」と申し上げてる私どもが、忙しさにかまけ(^^;)このコラムをすっかりおろそかにしてしまって、お恥ずかしい限りですが・・・

新世紀に入りまた徐々にECの世界も変化を見せているようです。

大手モールさんはこぞって「共同購入」「団体購入」「ギャザリング」などといった「グループ買い」を推奨しており、また店舗さまもその方針にのっとり、商品のまとめ販売によるディスカウントが流行しています。

例をあげて簡単に説明しますと、

1個~10個10,000円
11個~50個9,000円
51個~99個8,000円
100個以上7,000円

といった一定期間の全受注件数を合計して単価を下げていく販売方法です。

これは確かに、最初に受注数がわかり店舗側の在庫リスクを減らしお客様も安く商品が購入できるシステムであると言えます。

ただ・・・これで、お客様に商品原価を予測させ、通常価格がいかに高いかを知らしめ、また一度これで買ったお客様は二度と定価で買うことは無いでしょう。

資金、労力が豊富にある薄利多売のディスカウント商法であれば、全く持って利にかなったすばらしい販売方法でありますが、少なくとも【専門店】を自負する中小オンラインショップさまにおいては決して懸命な策とは言えないでしょう。

利益率を下げ、また一時的な仕入れ過多になった場合のキャッシュフローの圧迫も予測されます。

余裕のある資金繰りで、また説明、労力があまり必要でない商品、定番の自信ある商品に影響を与えない一種のお得意様サービス商品であればこの策はどんどん活用するべきでしょう。

しかし、決して自社の主力商品ではなさらないことです。

モール運営者の用意した「売れる麻薬」に一旦手を出したらあとは薄利多売、価格競争につきすすむだけです。
大手競合企業が同様の手法を取った場合には差別化するてだてはもうそこにはありません。

慎重に検討することが肝要です。

【価格勝負】は最後の最後の切り札(手段)です。